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■ 2006.11. オークション出品 ■


+ SD13少年ロング足羽織+着物 [重陽の佳節] +



















+ 重陽の佳節とは… +

「ちょうようのかせつ」と読みます
菊の節句の事で陰暦の9月9日、現代ですと10月末から11月初めの事をさします
衣装を仕立てなが思い浮かんだ言葉が
「重陽の佳節」でした

上田秋成の著した雨月物語にある「菊花の約」でその言葉を知り
その中で誓われ、死した上で果たされる事となった儚い約束に思いを馳せ

秋は何時の日か
日を定めて待つべきや
願うは約し給え
重陽の佳節をもて
帰り来る日とすべし

「菊花の約」に世の諷刺を読むと言うのであれば
そこに還るものには果たして
賢明というものが在しているのでしょうか

露や花 花や霞なる 秋くれば
野原に咲きて 風に散るらむ

ただひとの身で千里の道のりを還るには
人、1日に千里行くことあたわず
魂なればよく1日に千里行く
と申すのも確かな事であり

今の世は菊花の季節自体が年中問わずでありますが
花をその季節にのみ
咲かせる事しか出来なかった古を思えば
鉢植えや野原などで
見事なまでの幽美な様を見せ付ける菊花と出会えるのは
この季節ならではのことなのですよね(^^*)