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■ 2006.8.31 オークション出品 ■
+ SD13少年 僧正衣装 [鬼国] +
+ 鬼国とは… +
僧正ヶ谷に伝わる鬼国伝説からいただきました
僧正ヶ谷にはさらにその「奥」が存在していたと伝えられております
中世のお伽草子である「貴船の本地」にそのことが語られており
鞍馬の毘沙門天の霊験讀
三位中将定平は
扇に描かれた美女に恋をして毘沙門天に析願したところ
その女は鬼国の大王の姫で
折しもその姫が鬼国からはるばる鞍馬に参詣に来ておりました
定平はその姫に従って鬼国に赴きます
定平は鬼の大王に食われそうになりますが姫に助けられて都に戻ることが叶います
一方で姫は大王に食れれてしまいましたが人間に生まれ変わって定平と再会し幸せに暮らしました
この物語の中で僧正ヶ谷の岩間を丑寅の方角に進んだ所にある
「岩屋」の中を五十里ほど歩いた所に「鬼国」という国ありける
と語られておりましてこの国の大王は
背丈が約50m、顔が8つ、角は16という恐ろしい姿形をしていて
8つの口からは雷鳴が天地に鳴り響くような声が発せられるといいます
また、鬼王の居所は京の内裏そっくりで
鉄・銅・銀・黄金の築地を次々にぐぐり抜けた所にある
黄金造りの屋形であったと言い伝えられています
これと似たディティールを持つ話が中世のお伽草子「天狗の内裏」で
鞍馬で学問修行をしていた牛若丸は
毘沙門天の導きで僧正ヶ谷の山奥にあるという天狗の内裏に赴き
不動堂の丑寅の方角に進むと沢を見つけます
それを登って行くと弥陀ノ原という所に至り
そこに3本の道があるのでその真ん中の道を進みゆくと
天狗の内裏に出るというもの
この国の様子も住人が鬼から天狗に変わっただけで鬼国と同じす
この天狗の内裏には全国各地山から天狗たちが結集しており
牛若丸はその天狗の首領の案内で阿弥陀浄土に赴き
大日如来に生まれ変わった父義朝に再会します
僧正ヶ谷と貴船が表裏の関係にあるように
天狗の国と鬼の国も表裏の関係にあったわけです
彼は誰時
京都の僧正ヶ谷にある木の根道は長い年月をかけて根同士で絡み合い
人にあらぬものと人とが契りを交わす
冥婚の雰囲気を醸し出しているように思えてこの名前を付けました
流石に袈裟衣装に「冥婚」と付ける勇気がなかったので「鬼国」になりましたが
それじゃあ破戒僧ですものねぇ・・・(^^;)